社会科の時間、先生は 「戦争なんて、カレーの食べない人間が起こすんですよ!」 やや興奮しながら皆に話して聞かせた。 「知恵先生!それは矛盾していませんか?」 すぐ様思いついたこの言葉を喉元でこらえる。 先生の矛はどんな盾でも貫きそうだからだ。 ひとたびカレーの悪口を雛見沢で叩こうものなら きっと鬼隠しに遭うに違いない。 窓の外のひぐらしだけが、俺に頷いてくれたような気がした。